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餃子の歴史~餃子は水戸黄門と深い関係が!?

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餃子の起源は?

餃子は、約400年ほど前に中国から日本へ伝来したといわれています。その中国では、紀元前600年よりも古く、日本に伝わる頃には一般的な料理として広まっていました。歴史ある食べ物でした。

しかし、世界最古の「餃子」としては、さかのぼること紀元前3000年頃。メソポタミア文明が発祥といわれています。発掘された古代遺跡の中から、小麦を使った同じようなモノが発見されています。やはり、具材を小麦の皮で包み込んだ食べ物であったようです。

餃子の名前由来

名前である「餃子」の由来は、「中国の山東方言から来ているという説」や、「満州語に由来している」、「朝鮮語に関係している」など、たくさんの説が存在し入り乱れているようです。

日本で「ギョウザ」と呼ばれ始めた理由は、ハッキリとしていませんが、説としては、山東方言は「ギァオヅ」と発音し、朝鮮語では「ギョジャ」と読むため、この二つが名前の由来としては最も有力なようです。

起源時の餃子の見た目や味は?

(紀元前3000年頃のメソポタミア文明)古代遺跡から発見された世界最古の「餃子」は、「小麦粉の皮に具を包んで加熱したモノ」といわれています。簡単なレシピ内容でした。一方、メソポタミア文明といえば、ヨーロッパから中東地域を示します。

そしてヨーロッパでは、ラビオリやピロシキ、ピエロギなどの小麦料理が歴史ある伝統料理といわれています。古代遺跡で発見された「餃子」のレシピ内容からすれば、これら料理も対象となるのではないでしょうか。「餃子」の定義は難しいかもしれませんが、ヨーロッパの小麦料理に近いモノと考えれば、決して間違いとはいえないでしょう。

餃子は水戸黄門と深い関係が!?

日本人で最初に「餃子」を食べたのは「徳川光圀」といわれていますが、この頃、中国より亡命していた朱舜水という人物が、大きくかかわっているようです。 当時、光圀は朱舜水を優秀な人物として見初めていました。そのため光圀は、舜水を江戸へ招き移住させました。

そこから光圀と舜水は交流を深めていきます。舜水が、水戸藩へ直接おもむいたり、また光圀も、舜水を招いたりし、明の儒学者で優秀な人物を心底、敬愛していたといわれています。それに伴って朱舜水は水戸藩にも大きな影響を与えていきます。

思想的影響や文化的な貢献をしていくこととなるのです。そのような交流の中で光圀は、ラーメンや「餃子」を中国の食文化として体験し、舜水から振る舞われることとなったようです。

なぜ、日本では焼き餃子が支流!?

伝来させた中国では、今も昔も、焼き餃子はそれほど人気でありません。むしろ水餃子や蒸し餃子が主流といわれています。では、なぜ。日本には焼き餃子が広まることとなったのか。キッカケとなったのは第二次世界大戦のようです。

戦前の日本では餃子自体、一般的料理ではありませんでした。国民的家庭料理となり始めたのは戦後のこと。満州からの引き揚げてきた関東軍や満州開拓団が、宇都宮や浜松で焼き餃子を作り広めたのが、始まりといわれています。当時、満州では蒸し・水餃子が家庭料理の定番でした。

そして、余った餃子を次の日に焼いて食べるというのも、習慣となっていました。その食文化に触れていた、関東軍や満州開拓団も同じでだったようです。やがて戦争は終わり、満州からの引き揚げた後も、その者たちにっては忘れられない味となっていたようです。

そして、まもなくその強い思いを形にしていきます。引き揚げ組は飲食店などで提供し、生計をたてるようになります。その後は焼き餃子が、復興とともに広がっていきます。やがて味と手軽さが評判となり、日本人に受け入れられていきました。

そして日本の家庭料理としても定着していきます。今では、冷凍食品も登場し、大量生産可能で低コスト。また、調理が簡単で、水や油も使用しない商品も発売され、外国から伝来した食べ物が、いまや日本を代表する商品として海外でも評判となっています。

日本ではニンニクをなぜ餃子に入れる?

もともと中国の餃子は、一般的に品質の悪い羊の肉を使って餃子を作っていたようです。 そのため匂いがきつく食べにくい部分もあったようです。 そこで満州から引き揚げてきた関東軍や満州開拓団たちは、ニンニクを混ぜ合わせ臭みを取って食べるようにしていたのです。それが、やがて日本では一般的な餃子とされ、広がっていきました。

現代の料理でも、日本ではニンニクを匂い消しに使うことは結構あるようです。一方、中国ではスパイスとして使い、香りづけや辛みを加える目的で使用するものとされています。匂い消しに使うことはないようです。「餃子」にニンニクを入れる方法は、今も昔も日本独自のものでとなっています。

美味しんぼで紹介する「究極の黒砂糖の餃子」とは?

美味しんぼで登場した「究極の黒砂糖の餃子」は、材料から考えられると、いたってシンプルなモノです。上質な黒酢とほど良い砂糖を餃子の皮に包み、蒸しあげたモノ。その触感は京都名物八つ橋に近いものと考えられます。個人的には、米粉で作った皮の方が合うのではないかと予測しています。旨い不味いは、作り手によるのではないでしょうか。

美味しんぼで紹介する「至高の蒸し餃子」もうまい!

美味しんぼで登場した「至高の蒸し餃子」は、魚のすり身、エビ、ニラを具材として、ゼラチン状になったスープの煮こごりと共に、米粉の皮に包み込んだ蒸した餃子。味や触感は中華料理で人気の高い小籠包に近いもの。素材は至高の料理というだけあって、厳選された高級なモノを使用している。実際にメニューとして存在するものではないが、再現は可能です。味は間違いなく旨いでしょう。

世界には様々な餃子があった!?

・ラビオリ
小麦を練って作るパスタ生地で、ひき肉、野菜、チーズなどを包み込んだ煮込み料理。イタリアの名物料理です。ラビオリの発祥は、紀元前400年頃に登場したといわれるパスタ由来するでしょう。

・ピロシキ
見た目はパンに近いようです。小麦を練った記事でいろいろな具材を包み込みオーブンで焼き上げるか油であげたモノをいいます。主にウクライナ、ベラルーシ、ロシアの家庭料理です。発祥はパンに近いモノなので、かなり古いと考えられます。

・ピエロギ
全粒粉やライ麦粉で膨らまない生地を作り、具材を詰め込んで焼いて作る料理です。見た目は餃子に似ていますが、スラブ諸国やバルト諸国で人気のある料理です。起源はハッキリしていませんが、家庭料理として浸透しているため歴史ある料理でしょう。

こんな餃子の食べ方も美味しい世界のタレ

・昆布つゆ
そばつゆや煮物に使われるダシ醤油。ラー油を数滴加えると格別です。

・レモンしょうゆ
シンプルですが、果実の酸味はまろやかで、餃子の味を純粋に引き立ててくれます。

・辛みそ
パンチの効いた和風味。意外に餃子にあう味です。

・酢コショウ
中国では、一般的なタレといわれています。酢は黒酢を使用するそうです。

餃子の歴史まとめ

餃子の起源を紐解いていくと、世界の歴史や歩みが見えてくるように感じ、大変興味深い内容ばかりでした。いまや当たり前に日本の文化に溶け込んでいる「餃子」ですが、「餃子」は、もっと尊敬するべき偉大な存在なのかもしれません。「ラーメンに餃子。ごはんに餃子。パーティーに餃子。一人酒に餃子。」改めて、味わいながら食べたくなってしまいます。

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