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ペペロンチーノの由来~本場イタリアで注文すると唐辛子が!?

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本場イタリアでペペロンチーノを注文すると唐辛子が!?

これは、数年前にわたしの友人がローマで体験した本当の話です。
美味しいパスタが食べられる、というレストランに入ってペペロンチーノを注文したら、奥から支配人のような人が出てきて、イタリア語でなんだらかんだら、と言ってきたそうです。

友人はイタリア語がわからないので、とにかく「I want ペペロンチーノ」をくり返したとのこと。すると、出てきたお料理は、なんと、唐辛子だったとか!

ペペロンチーノの歴史

昔、イタリアには、オリオ(イタリア語でオリーブオイルのこと)でアーリオ(ニンニクのこと)を炒めてスパゲティにからめたパスタ料理があったそうです。

その名も「スパゲティ・アーリオ・オリオ」具材も何も入っていない素っ気ないスパゲティで、とてもマイナーなメニューだったそうです。

ところが15世紀に入って、中南米から持ち込まれた唐辛子を見て、誰かが、その唐辛子を細かく刻んで入れてみたそうです。
すると、ピリリとした刺激と唐辛子の風味とがアーリオ・オリオにマッチして、これはいける!ということになったとのこと。これがペペロンチーノの誕生にまつわる歴史のお話です。

ペペロンチーノの名前の由来

では、ペペロンチーノの名前の由来は何でしょう。もうみなさん、お分かりですよね。
そう、「唐辛子」を意味するイタリア語「ペペロンチーノ(peperoncino)」なのです。

イタリアでは、日本でいうスパゲティ・ペペロンチーノのことを、「パスタ・アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ(Pasta aglio olio e peperoncino)と言います。

にんにくとオリーブオイル、そして唐辛子を使ったパスタ、という意味ですね。ちなみに「エ」はイタリア語で英語の「and」と同じ意味だそうです。

なぜ、日本ではペペロンチーノと呼ぶの?

ではどうして日本では「ペペロンチーノ」と呼ぶのでしょう。

おそらく「パスタ・アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ」という舌をかみそうな長い名称が、やたら難しそうに聞こえたからではないでしょうか。

お店で注文するときに、こんなに長い名前、なかなかスラスラと言えませんよね。まるで「寿限無寿限無…」みたいです。
それとも、先に日本に伝わった「アーリオ・オリオ」というシンプルなスパゲティに唐辛子「ペペロンチーノ」を入れて美味しくなった、ということで、その唐辛子に敬意を表して、「ペペロンチーノ」と呼ぶようになったのかも…。

どのような経緯で日本にペペロンチーノは伝わったの?

パスタは、横浜にあった外国人居留地にはじめて持ち込まれたとのこと。
その頃、世は幕末でした。明治に入ってから、イタリア留学から料理人がもち帰ってきたという説もあるようです。

ではペペロンチーノは、というと、1970年の後半、日本でスパゲティ・ミートソースやナポリタンが主流だった頃に、イタリアからまずアーリオ・オリオが入ってきます。そしてそれが、さらに唐辛子を入れた「ペペロンチーノ」として装いもあらたに日本でデビューすることになった、というわけです。

こうしてペペロンチーノは日本各地に広まった!?

実は、このペペロンチーノ(パスタ・アーリオ・オリオ・エ・ペペロンチーノ)は、イタリアでは、「絶望のパスタ」とか「貧乏人のパスタ」とか呼ばれていて、お店のメニューに載せているレストランはほとんどないそうです。

にんにくとオリーブオイルと唐辛子だけあればすぐに作れるということで、そんなもの、お店で出せるわけがない、というのです。

イタリアでは、具材にいろいろなものがたっぷり入っているパスタや調理に時間がかかるパスタが人気。
それに比べて日本は、蕎麦文化に見られるように、麺そのものを味わう傾向があります。もしくは、素材の旨味を味わいたいといった方がいいのかもしれません。

パスタの持ち味、にんにく、オリーブオイル、そして唐辛子といったシンブルさゆえに、それぞれの旨味と風味が味わえる。それがペペロンチーノが日本に定着し、全国各地に広がっていった理由なのではないでしょうか。

ペペロンチーノまとめ

こうやって考えると、ペペロンチーノが外食産業でその地位を確立したのは、日本に入ってきたからこそ、つまり日本人の嗜好に合ったからこそ、なんですね。

日本に入ってこなかったら、未だにイタリアでは、「貧乏人のパスタ」とか「絶望のパスタ」とか呼ばれて、市民権を得ていなかったかもしれません。

とにかく、数あるパスタ料理の中で、これほどペペロンチーノを愛している国民は、ほかにはありません。
もちろん、イタリアでも、家庭ではよくつくられているようですが…。それにしても、最初にアーリオ・オリオに唐辛子を入れることを思いついた人、あなたの発想に拍手です。よかったね、ペペロンチーノ!

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