Just another WordPress site

コロッケの由来~コロッケとメンチカツの違いとは!?

siro
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
siro

コロッケの歴史

(1870~1890年代)明治時代にフランス料理「クロケット」として、伝来したといわれています。この頃、「コロッケ」という名前ではなく、庶民的料理とは程遠い高級洋食に位置されていました。

大正時代に入り、ジャガイモが安価なものとして流通するようになってから、「コロッケ」は初めて作られました。ジャガイモ入りのものが「コロッケ」と命名されたのです。

始まりは、洋食屋のまかない料理であったとか、大阪の肉屋が売り出したのが最初だとか、銀座の資生堂パーラーで初めてメニュー化したとか、様々な情報が存在しているようです。

はっきりとはしていないということでしょう。

コロッケの名前由来

フランス料理の前菜「クロケット」がルーツといわれています。

しかし、伝来当初の「クロケット(クリーム入り)」は高級フランス料理でした。とても庶民が手を出せる代物ではなかったため、安価で日本人の好み合うジャガイモを、中身に入れ替えました。庶民的な味に変えたのが「コロッケ」の始まりといわれています。

ですが、名前の由来は少し違うようです。「コロッケ」という名前は作り変えたというのではなく、「クロケット」を「コロッケ」と聞き間違え、それが一般化してしまったというのが一番有力な情報のようです。

つまり、言葉のなまりからネーミングにつながったことになります。「クロケット」を早口で何度も唱えるようにすると、何となく「コロッケ」になるように聞こえます。

こうして日本へコロッケは伝わった

明治時代の文明開化とともに、いろいろな西洋料理が日本に伝来しました。特に日本は、政治的な仕組みについて、ドイツを主として西洋諸国の制度をより取り入れる方針であったようです。それに伴って西洋食文化も様々な種類が、日本に伝わることとなりました。

当時の西洋食文化はフランス風が主だったようです。そのため、のちに「コロッケ」となるもとの「クロケット」も必然的に知られる事となったのです。

こうしてコロッケは日本全国に広まった

明治や大正時代の日本では、乳製品の料理が一般的ではありませんでした。そのため、安価で手に入れやすいジャガイモを使ったことが、「コロッケ」の始まりです。

しかし、大量栽培に成功し日本国中に広まるまでは、ジャガイモはとても高価なものであったようです。安価な食材として知られるようになったのは大正の末頃といわれています。

年号が明治から大正に変わり、ジャガイモが庶民的な食材として広まると同時期に、「コロッケ」は、一般的な家庭料理として認知され始めたようです。

また、この頃「コロッケの唄」が大流行し、大正の三大洋食として日本中で知られるようになっていきました。

日本に伝わった当初のコロッケの味と見た目は!?

フランス料理の前菜「クロケット」として日本へ伝来しました。その揚げ物料理はクリームコロッケに近いものであったといわれています。具材としては、主に肉や魚をホワイトソースで和えて、小麦、溶き卵、パン粉を塗したものになります。

コロッケとメンチカツの違いとは!?

コロッケの中身は、大半がジャガイモになります。そこにひき肉や野菜などを2割ていど混ぜ合わせたものが主流です。一方のメンチカツはひき肉の割合が多く、そこへ野菜を少々加えたものになります。平たく言えば、ハンバーグのたねを小麦、溶き卵、パン粉を塗し油で揚げたものを示します。

世界にはこんなクロケット&コロッケがある!

・ビターバレン
オランダの国民的料理として知られています。「ビターバレン」はオランダ語でビターズというハーブ酒に由来する名前で、発祥など詳しい起源は分かりませんが、歴史はとても古いと考えられます。

オランダのファーストフードとして多くの国民に認知されています。牛肉をミンチにし、ニンジンなどの野菜を加え、バター、ブイヨンで味を調えます。

それらを混ぜ合わせ、形を3~4㎝の球状に冷凍し卵とパン粉をまぶして、油で揚げて完成になります。ビールによく合う揚げ物料理として評判です。

 

・クロケッタ
簡単に説明すれば、生ハムまたは鶏肉入りのコロッケというイメージです。油はオリーブオイルを使用します。スペインの家庭料理として有名で、おふくろの味と言ったところでしょう。古くから知られている国民食です。

 

・ファラフェル
ひよこ豆をすり潰して、パセリやコリアンダーを混ぜ合わせた揚げ物です。深刻な食肉不足となっていたイスラエル建国当初より、国民の貴重な蛋白源として食されていた、国民的な料理です。肉を使用しないため通常よりヘルシーなの揚げ物料理といえるでしょう。

コロッケの由来まとめ

今や日本の代表的な家庭料理として定着している「コロッケ」ですが、その誕生までをたどると、諸外国の歴史や文化にまで触れているような気がしました。日本では「コロッケ」というと、安価で親しみやすい料理として認知されていますが、単に一つの料理という位置づけだけではなく、現代文化を作った歴史的な材料であったように感じます。

この記事を書いている人 - WRITER -
siro

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 料理の由来 , 2019 All Rights Reserved.